【UD】パラリンピックとバリアフリー都市(2)

前後編で結ぶつもりでしたが、書き切る自信がないので「2回目」とします。

自分の備忘録的なことも含めまして。



私たちの会派では、毎年9月の議会の合間に次年度予算に向けた市内各団体からのヒアリング(政策懇談会)を実施し、各障がい者団体の皆さまと懇談する中で多くのお声をいただいています。


そうしたご縁もあり、UDについて視覚障がいの方々と一緒に街を歩く機会が何度かありました。

その中の1つのケースを紹介します。


施設と公共部分との接続

昨年7月に府中駅前再開発の総仕上げとして、複合施設の「ル・シーニュ」が完成しました。

人の導線も大きく変わり、ビルの5-6Fにある市民活動センター・プラッツも多くの市民が交流する場として好評を博しています。

駅やバス停などの交通機関、公共通路、民間・公共各施設など、それぞれがバリアフリー法やまちづくり条例に基づいた整備が進められてきただけあって、使い勝手も格段に良くなっているはずです。

このように整備が進み、ICTの進化、福祉の充実なども相まって、障がいを持つ方々も積極的に外へ街へと出かけられるようになり、同時に不適合な部分があることも明らかになってきているのではないかと思います。

駅・バス停・公共通路・施設、それぞれがガイドラインに沿ってバリアフリー化されていますが、これらを繋ぐ結節点をよく見るとうまく繋がっていないところがあったりします。

駅の構内からペデストリアンデッキを歩き、ル・シーニュのエントランスまでナビゲートされます。




入口前で点字ブロックが一旦切れますが、誘導に従って最後にたどり着くのはビルの壁面。

そこに「ご用の方は、この上のボタンを押してください。」の文字と点字が表示されたインターホンがあります。

案内通りに押してみるとビルの警備員さんが慌てて飛んで来て「どうかされましたか?!」と。



笑い話のようですが(実際笑い話として語ってくださいましたが)UD視点からコミュニケーションが成り立っていないことがわかります。

施設側が悪いとは思いません。さすがにここは当事者にしか気づけないところだったかと思います。

また、点字ブロックは商業施設敷地内は敷設されないため、公共施設である5-6Fの市民活動センターへ行くエレベータまでの間はまさに暗中模索となります。



関係のみなさんは会議室も予約され、ミーティングなどもよく行っていらっしゃいますし、今後広域のイベントの開催も考えておられるので、市外からお越しになる方も安心して来られるようになれば素敵です。


また、けやき並木側からのアプローチでは、エントランスへ案内する誘導ブロックが敷設されていません。

フォーリスはメインのエントランスを示す誘導がわずかでも敷地外に存在しいますし、公共施設が含まれるル・シーニュには少なくとも公共部分同士を結ぶルートだけでも繋がっているとありがたいです。




その方法も点字ブロックに限らず、音声やICT等の採用など様々な可能性が考えられますし、受付など店員さんの配置で補う考え方もあるでしょう。

究極は、前回書いたロンドンの駅のように、周囲の通行人が気づいていつでも誰もがナビゲートやサポートされるような「心のバリアフリー」が浸透して行けば、なおすばらしいと思います。


さらに次回へ続く

#UD#ユニバーサルデザイン#バリアフリー

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